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びゅりほでぃず(ブログ版) (9)

拓美と約束した土曜日、瑞穂はうきうきする半面心落ち着かなかった。
(わたしは男の子。拓美を意識しちゃってどうするの?異性としてって…拓美は男だからわたしが女じゃなくってええと、やっぱり同性愛?いやだわたしは普通に女の子に悶々とさせられてたから男の子だよね。最近まりやにどーじんそくばいかいっていうのに連れていかれて『渡良瀬さん』という女装の主人公が男女問わずやりまくるという本を一緒に買わされて、帰りのファミレスで『ホモの嫌いな女子はいませんっ!』って
力説されたし…ええとこう言う場合は拓美×瑞穂? ぶはっ自分でなんか想像しちゃった。
なんかキスシーンでバックに花びら散ってるし。瑞穂愛してるよ… ええ、拓美。わたしもよって。
ああああ、これじゃあタダのヘンタイさんだよう。)
一人妄想の暴走列車、シベリア超特急な瑞穂であった。
傍からみると一人で顔を赤くしたりもじもじししたり『いやーん』なんて言いながら体をくねくねさせたり。どこかぶっこわれていた。

「ま…まりやお姉さま? お姉さまどうされちゃったのでしょうか?」
「にははは、面白いからほおっておこう」

待ち合わせ場所に来ると拓美はすでに待っていた。瑞穂を見つけると嬉しそうに手を振ったがすぐに気恥ずかしそうに手を下した。

「お待たせ」
「い…いやぁいまきた所」
「今日ど…どこいくの?」
「軽くショッピングでもどうかなー、なーんて あはは…」
「いいよ、何買うの」
「ええと、なんにしようかなあ」

拓美は自爆した。

「変な拓美」
「えええとー、おれが瑞穂の服をみたててってのは、どうだあ?」

「へ?」
「いや、えっと。なんだその。もっとかわいらしい瑞穂が見てみたいんだ」

顔を真っ赤にしながら告白ターイムっなってしまってるのに気がつかない二人。

「えと。い…いいよ」
「ほんとかっ。じゃあ行こう、今いこう。すぐ行こう、瞬く間に行こう、たちどころに行こう、あっという間に行こうっ!」

瑞穂はあっけにとられながらも、拓美に連れられて洋服屋を目指した。

「やっぱり、婦人服…だよね…」
「かわいい瑞穂が見たいんだってば」
「あの~拓美さん?」

頼まれると嫌とは言えない性格が災いしてか、小悪魔きゅーと系とお嬢様系のお店であれこれ試着した。瑞穂に黄色いルーズネックのセーターにリボンのかわいいシフォン生地のスカートを買うとそのまま着替えさせた。

まりやたちと来る買い物も決して嫌ではなかったが、拓美とすると何故か浮き浮きする。

あなたが隣に居るだけで。

今日の瑞穂は、拓美の手ではなく腕に手を絡めてもじもじしながら買い物をこなした。

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