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びゅりほでぃず(ブログ版) (2)

 電車に乗り隣町まで1駅である。しかしホームにはいつもよりも多い人が居て、身動きがとりにくい程だった。

「この人ごみって、もしかして隣町の駅ビルに用がある人たちかな?」

 まりやがつぶやいた。

「そのようですわね。こんなに人が多いとは思いもよりませんでしたわね」

 紫苑が、ため息をついた。

 山手線並のラッシュをやり過ごすと、2階改札口の駅ビル出口を目指した。

 テナントショップフロアに直接出られる出口専用の改札口で、改札を抜けるとそこはショッピングモールだった。

「お姉さま。おいしそうなお菓子がいっぱい売っているのですよ~」

 奏ちゃんは興奮して鼻息が荒い。

「あはは。紫苑さん、まりや。どうでしょう。ここはまず腹ごしらえということで」

「まあ、瑞穂さん、腹ごしらえなんてはしたないですよ。でも何か食べるのは賛成ですわね。こう、あま~い臭いが鼻孔をくすぐって、がまんできませんわね」

 くすくす笑いながら紫苑も賛成した。

「ほーらいってこーい!」

 まりやが由佳里達の尻を叩く。

「あの、まりや…由佳里ちゃんと奏ちゃんは犬じゃないのだけれど?」

「にははは。でも、見てごらんよ。二人ともしっぽを振って大はしゃぎしているわんこみたいだよ」

 まりやはそう言うと二人の方をあごをしゃくって示した。

「はわわ~。このいちごさんのクレープはとてもおいしそうなのですよ」

「あ、ハンバーグのクレープもあるのね」

 クレープ屋さんでそれぞれのお気に入り食材を使ったモノを見つけるといそいそと注文をする。

「わたくしたちもクレープにいたしましょうか」

 紫苑の提案に、瑞穂もまりやも同意する。

「瑞穂ちゃん、場所取っておくからバナナクレープ1つね」

 まりやは要領よく座席を取りに行く。

 瑞穂はコーヒーゼリークレープ、紫苑はマンゴークレープを買ってクレープ屋のテーブルに着いた。

「はぁ、美味しかったわ~」

 まりやは、女の子とは思えないペースでバナナクレープを完食した。となりでまりや以外の4人はまだ、もきゅもきゅと食べている。

「ところで、今日はどこへ行くの?」

 肝心の行く先を聞いていなかった瑞穂は、おそるおそるまりやと紫苑に尋ねた。

「んふー。今日は瑞穂ちゃんのランジェリーを買いに来たのよ」

「ぶぐふっ!けほっ、けほっ」

 瑞穂は食べている具のコーヒーゼリーをのどに詰まらせむせ返った。

「あ~ら、お姉さまったらはしたなーい」

 まりやが瑞穂に皮肉っぽく言った。

「どうして、”わたしの”限定なの?まりやとかも買えばいいじゃない。それともまたわたしで遊ぶつもり?」

「だって、瑞穂ちゃんったらいっつもランジェリーショップからこそこそと逃げ出すんだもん」

「お姉さまは、過剰に恥ずかしがりすぎなんですよ」

「そうは言われてもねえ、わたしは、恥ずかしいんだからしょうがないでしょ?」

「女の子の楽しみを放棄するのは、損失ですわよ。瑞穂さんっ」

 クレープでお腹を軽く満たすと、少女達はランジェリーフロアに向かった。

「なに?この広さ」

「うん、うちの学校のグラウンド並かもね」

「まあ、瑞穂さん。この広さだと、ちょっと逃げ出すなどと言う事は出来ませんわよ。うふふ」

『瑞穂ちゃん、あんたここの駅ビルがカブラギグループのだって知ってた?』

『へ?そうなの?知らなかった。そういう話は父様とは全然しないから』

 他の3人には聞こえないようにまりやは瑞穂にこっそりとしゃべりかけた。

「さーてとっ、瑞穂ちゃんいこっ!」

 まりやが瑞穂の手をとると、セクシー系な海外ランジェリーコーナーへみんなを先導していった。

「うわっうわっ、まりやお姉さま。これはすごいですう」

「まあ、わたくしにちょうどよい大きさの商品もありますのね」

「はやや~」

「……」

 ぱんっ!まりやは絶句している瑞穂の背中をたたくと、はっぱをかけた。

「ほら、瑞穂ちゃん」

 そこに並んでいたのは超高級ランジェリーブランドで、基本がレース。飾り付けがレース。フリルもレース。レースレースレース!といったセクシーを通り越して、悩殺ばんじゃーい!という感じのエロティックなランジェリーが所狭しと飾られていた。

「うわ。これクロッチ部分もレース一枚のまんまですよ、まりやお姉さま。ちょっとえっちすぎませんか?」

 由佳里がそういうとシースルーショーツをびろーんと伸ばしてみんなに見せた。

「由佳里ちゃーん。変なことやめて~」

 瑞穂はすでに泣きが入っていた。

「ブラだって伸縮性のレースのみですから外から丸見えですわね」

「紫苑さま。これって肌触りはすごく良いんですよ。ふわふわなのにさらさらですからね、それに意外とホールド感がありますよ」

「あら、そうなの? では、わたくし試着をお願いしようかしら」

 そういうと紫苑は紫色のロングタイプのシースルーブラを胸に当てるとにっこりとした。

「し…紫苑さん、ちょっとそういうのは控えてください。想像しちゃうじゃありませんか」

「あら、瑞穂さん、わたくしの裸で興奮していただけるの?」

「ぶっ。し…紫苑さん、何言ってるんですか!」

 そう取り繕うも、すでに瑞穂はつかれかかっていた。

(つづく)

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