夏コミの本1冊目完成ですですです……

R ヒャッハー。会社からアップデートはヒヤヒヤだぜー。とかフルメタルジャケッツみたいな事言っていますが。

恵泉クロニクルズ2+完成しました。

あとは印刷製本してもらいます。

持ち込み予定数は100冊くらいになるはずです。それ以上は体力がもたないらしいので。

んでもって、あ~?まずいんじゃないの?って言う人も居そうなので

はい。非公式ですが、黙認とりましたw。黙認の女王。いや。何事も一点突破です。違うって。

表紙はドム御一行さまのとととさん。

ほっぺにちゅーとかマリみてクロスの表紙とか萌え死ねる絵ですね。

元絵には奏ちゃんのらぶりーなふとももがあるのだけれど、男なんかにわたさるかー、という薫子ちゃんの鬼のような形相に恐れをなしてでトリミングしてしまいました。(というのは冗談で人物を引き立てる為にトリミングしたんだって)

元の絵を知っているのはわたしととととさんとうちで泣いてるおねいちゃんwだけだわさw

でっかいワンコインです。あはは。

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彩綺堂は再起動します。

The Maidens Are Falling in Love With Me:Two elder sisters Fanfiction in C78,this summer.

15th August 2010.TOKYO! Coming soon!

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コミックマーケット74に出品します

コミケ前日に発表するなと言われそうですが、ええまだ製本終わってません。

一応お品書きは出しておきます。

Aster2_2某社フォーマットを完全にパクっております。本歌取りの本歌取りってやつです。ということで、多分私は三次創作ですか。コバ禁でw

○腐女子の皆様向け かずみず(順崇×瑞穂)本  リーマンがっちゅんが苦手な方はご遠慮下さい的女性専用18禁。 限定5冊です。女装(≠アニメキャラ等のコスプレ)の方は御購入頂けます。りあるがちむちぷにょにょんはダメ。絶対。

表紙はれんぢ電子さんの碧津れんぢさん。いいぞうー。はあはあ。

○何か。えへへ。

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永遠の園(3)

今日は紫苑がお泊まりで女子寮に遊びに来た。
寮母さんにお客さんが来ると言うと夕食を用意してくれた。
みんなで夕食を食べながら紫苑がにこにこと話を始めた、
「瑞穂さん、今日はパジャマパーティーと言う事で、いろいろとナイトウェアをもってきましたわ」
「へえ。紫苑さんは衣装持ちなんですね」
「母の花嫁学校で使っている余りなんですけどね」
「花嫁学校かあ、何教えてくれるのかなあ」
まりやは花嫁学校にちょっと興味があるようだ。
「ええと、料理、裁縫、礼儀作法だけではなく殿方を喜ばせる夜伽の作法なんかもあるのですよ」
「おおー、夜伽ですかー、うふふ。紫苑さまもお勉強されているんですよねえ」
「ええ、では後ほど講義をしましょうか」
「はややー、奏どきどきなのですよー」
「奏ちゃんには私が直々に……ね?」
「はい、紫苑おねえさま」
食事が終わると、食堂で紫苑さんが持ってきたナイトウェアの品評会が始まった。
「あら、可愛らしい下着ばっかりねー」
と寮母さんが覗きに来たが、紫苑がお礼にと差し出した高級下着をもらうと
「あら~、あなた気が利くわねぇ。いい奥さんになるわよぉ」
とにっこにこになって帰って行った。
「瑞穂ちゃんはこんなの似合うかな?」
ファッションにはちょっとうるさいまりやが瑞穂にあてがったのは、レースの黒いランジェリーだった。
シースルーのブラジャーとショーツ、そしてガーターベルトがセットになっている。
「あら、ガウンを羽織るのも素敵ですわ」
紫苑が提案をした。
「でもねー、瑞穂ちゃんはこういう股割れの即物的なのがいいんじゃない?」
「うわー、悩殺パンティーですね」
由佳里ちゃんが顔を赤くしながら瑞穂ちゃんの方を向いた。
「奏ちゃんには、こういうシンプルなランジェリーが似合うわね」
コットンの薄地のキャミソールとショーツ。コットンの平織りは伸縮性に欠けるのでくしゅくしゅとした感じになって萌え萌えな感じになっている。
「由佳里はおばさんぱんつでおっけー」
「え~、まりやお姉さまこそ、おへそが出ない深履きぱんつですよねっ!」
「お、由佳里も言うようになったね?」
「ええ、毎晩まりやお姉さまに鍛えられましたからね」
「ふふふ、今夜もひいひい言わせちゃうからね」
「えええ、もう怪談話は勘弁してくださいっ」
そういいつつ、二人ともチェック柄のおそろいのランジェリーを選んでいた。
ペアルックですか。はいはい。あついあつい。そう思って瑞穂は二人を眺めていた。
「そういえば紫苑さんはどんなランジェリーですか?」
瑞穂はいろいろとランジェリーを出してはみんなにあてがっていた紫苑に尋ねた。
「私は補整下着みたいになっちゃうので、コルセットかしら」
「あ、ゴスロリの娘がきているような感じですか」
「ええ、瑞穂さん用にも用意しましたから着こなしてみますか」
「うれしいですね、よろしくお願いしますね」
「ところで、こちらの袋はなんですか?」
「これは、夜伽の練習用の道具が入っているの、女の子同士で練習する為のものよ」

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永遠の園(2)

「みーずほちゃんっ! 早く着替えないと楽しい時間がへっちゃうわよー」
もみっ。もみっ。もみもみもみもみもみもみ…………
そう声を掛けてきた親戚であり幼なじみでもある御門まりやは瑞穂の後ろから、瑞穂のDカップはあろうかという双丘を揉みし抱き始めた。
最初はブラの上から。そして興の乗った途中からはブラの横から手を突っ込んで。
「きゃっ! まりやったら。あんっ、やめてっ。ちょっと、変なことしないで!」
さらに勢いづいたまりやの指は瑞穂の生の乳頭を弄んでいた。
「うふふ、こーんなにかたくしちゃってあたしのテクニックで感じちゃった?」
「感じませんっ! 単なる刺激への単純反応ですっ!」
「ホント~? 実は濡れちゃってるとか」
「そんなことありません! 触って確認してもいいんですよ?」
「ホントにいいのぉ?」
にやにやするまりや。以前女の子同士なのにもかかわらず、じっとりと弄ばれた事を思い出してふるふると断った。
「いえ、やっぱり遠慮します……」
するするっと近づいてきた紫苑も指をにぎにぎとしている。
「みーずーほーさんー、私にもさせてくださいな」
「まりやっ!紫苑さんっ!着替え着替え!」
瑞穂は泣きそうになりながら訴えた。
「ちぇー、また後で堪能させてもらうかー」
「うふふ」
二人は、残念そうに瑞穂の胸から手を引いた。
「だいたい、まりやもCカップで紫苑さんに至ってはFカップでしょう?私の胸で遊ばなくても自分の胸で堪能してくださいっ!」
どうして、この二人は(実は二人には限らないのだが)人の胸を揉みしだこうとするのか瑞穂は感覚的にも理性的にもさっぱり理解できなかった。
「サイズだけじゃなくって、瑞穂ちゃんの形のいいこの胸がいいんじゃない。乳首の色も綺麗で形もかわいらしいしね」
どくん。
またしても違和感だ。
「瑞穂……さん?」
「え?」
「体調悪いの?大丈夫かしら?見学にする?」
「あ、いえちょっと考え事で」
「生理は2週間くらい前だったもんね、それに瑞穂ちゃんは軽い方だからタンポン使えば平気だしねえ」
まりやが茶化す。
「どうしてまりやが私の生理日を知ってるのよ!」
「瑞穂ちゃん、自分の部屋のカレンダーに赤丸つけてるでしょ?判らないとでも思った?」
「あっ……」
瑞穂は真っ赤になって黙ってしまった。
「女同士ではありませんか、そう恥ずかしがらなくてもよろしいのでは?」
「なんなら、私たちの生理日教えようか?」
「いえ、謹んでお断りいたします……」
女子校に在籍するもの特有の無神経さが共学校から転校してきた瑞穂には気になった。
だが、これは瑞穂の数日前から感じていた違和感ではない。

瑞穂はバスタオル地のスカートをはくとショーツを脱いでスクール水着をはいた、そしてそのまま器用にスカートを首の所まで持ち上げてポンチョスタイルにするとブラをとり、水着の紐を肩に掛けて着替えを終えた。
「いつ見ても、そのテクニックには感心しちゃうわねえ」
ショーツを脱いで下半身すっぽんぽんになって着替えているまりやと紫苑は、瑞穂の技を堪能した。
「まりやも紫苑さんも羞恥心を持って下さいね」
「うちは女子校なんだよ?誰が気にするの?温泉に行ったらみんな裸じゃん」
まりやはにしゃにしゃわらいながら下半身に水着を着けた状態でブラをばらっと取っ払った。陸上部で鍛えた上半身には瑞穂より小振りであるが形のいい乳房がぷるんとふるえていた。
「だからと言って、お風呂でも他の人に背を向けて四つんばいみたいな格好になって具を見せる事はやめてよね」
ワンピース水着なので肩紐に両腕をとおして、ワインのコルク抜きのように両手をよっとあげて胸のところまで水着を引き上げた。
紫苑も同じようなやり方で着替えると、シャワーと消毒槽を通ってプールサイドに出た。
「はい、遅れてきた人早く並びなさい」
競泳用水着を着た女性体育教師は瑞穂たち三人に声をかけると準備運動の号令を始めた。
恵泉女学院の水着はクラス毎に色が違う。A組は白、B組は黄色という明るい色だ。一年生の臨海学校の時にクラス毎の人数把握が簡単にできるようにという事で考案されたシステムだが、薄手の色の水着は透けやすいので女子校育ちでない瑞穂にとって、この白色は結構きつい色でもあった。
チガウ。ナニカガチガウ。
瑞穂の心の奥でチクチクと引っかかるモノがあった。

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永遠の園(1)

 夏休みまであと少しという七月も半ば。
お嬢様学校にもかかわらず、質実剛健な淑女を育てるという名目でクーラーの導入が行われていない恵泉女学院の教室では、連日の記録的な猛暑でうだるような暑さから、大半の学院生はぐったりしていた。
さらに一部の学院生にとっては苦行の時間である数学の授業だ。居眠りをしないようにがんばっている娘がそこかしこにいた。そしてやっと三時間目の数学の授業が終わろうとしていた。
「どうかなさいまして?瑞穂さん。授業中ずっと怪訝そうな顔をなさってらっしゃるようですが」
 一日中しかめっ面をしたりもそもそとしていた瑞穂を見て紫苑が声を掛けてきた。
「あ、紫苑さん。心配かけてごめんなさい。ここ数日ずっと違和感を感じているの」
「違和感?まあ、何ですの?」
「何かが違う気がするのですが、でもそれが何かが判らないのです」
 その違和感は、ずっと瑞穂の頭の中から離れる事はなかった。
「それにしても、暑いですわね。長袖しかない恵泉の制服が少し恨めしくなりますわ」
 そういいながら、紫苑はばさばさとスカートをあおった。
「そうですね。今年の暑さは尋常ではありませんものね」
「殿方がいらっしゃらないと、こんな風にはしたなくなってしまいますわね」
「まあっ、昨年のエルダーともあろうお方が。うふふっ」
「まあ、そうおっしゃる本年のエルダーたる瑞穂さんも」
 瑞穂もそう言いながらばさばさとスカートの膝の部分をつまんでばたばたとさせてスカート内に籠もった熱気を追い払おうと努力した。
「お姉さま、紫苑様?ミニスカートという選択もありますでしょうに」
瑞穂の前の席の学院生が声を掛けてきた。
「私たちのような大柄な女にはかわいらしいミニは似合わないのですよ」
そういって紫苑は少しだけ沈んだ顔をした。日頃から大柄であると言う事を気にしているので級友は紫苑にそれ以上声を掛ける事をあきらめた。
「で、お姉さまの方は?」
瑞穂は自分の身体についてコンプレックスを抱いているという話はしていなかったので、級友の標的になった。
「理由は忘れてしまったのですけれど、ミニやミディ丈は避けるべき。と決めたんです。ええ、理由は今となっては思い出せないんですけどね」
「お姉さま? それはずるいですよぉ~」
文句が並べ立てられ瑞穂は苦笑した。
「あ。次は水泳の授業ですわね。紫苑さん、みなさんも更衣室へ参りましょう」
「ええ、ほんに朝から暑いので今日の水泳の授業は楽しみですの」
 二人は淑女にあるまじきはしたない行動をちょっぴりだけ恥じらいながら水着バッグをロッカーから取り出し、プールサイドの更衣室へ急いだ。
体育の授業は瑞穂・紫苑の居る三年A組とまりやの居るB組の合同授業である。教室の位置がプールから少しだけ遠いB組はまだ全員が更衣室に入りきっておらず、まりやの姿も見えなかった。
瑞穂が制服のジャンパースカート(といっていいのか微妙なのであるが)とブラウスを脱ぐと、アクアブルーの涼しげなブラジャーとショーツが姿を現した。
「今日はストッキングははいてらっしゃらないのですね」
 紫苑が笑って尋ねた。
「着替えの中にガーターとストッキングがありますから」
「まあ、ガーターストッキングとは淫靡ですわね。うふふ」
紫苑はにぱーっと笑いながら瑞穂に言った。
「どちらかというと蒸れない為ですわ」
ちょっと、紫苑に反論してみた。

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みにくいアヒルの子(1)

お義姉さま。お義姉ちゃん、お義姉さん。なんて呼べばいいのかな。うふふ。

私、上岡由佳里には長らくお兄ちゃんと弟しか兄弟がいませんでしたが、お兄ちゃんがお嫁さんを貰うことになりました。
なので、私に生まれて初めて女の姉妹が出来るのです。「義理」と頭に付くんだけど、それでもうれしいんだもん。

お義姉さんは私のお兄ちゃんと同じ学校の先生のなのです。

ハンサムでもてもてなお兄ちゃんは「生徒に手を出すなよっ!」とお友達から釘を刺されていた為なのかはわかりませんが、同僚の先生をお嫁に貰いました。

お義姉さんは、女子校で陸上部の顧問をしているというスポーツウーマンだそうです。
おてんばで男の子と一緒に走り回っている由佳里には合ってるよとお兄ちゃんは言うのですが、どきどきです。

「はじめまして、由佳里ちゃん」
「はじめまして。お義姉さん」
わたしはぎこちなく挨拶したのに、お義姉さんはさらっと挨拶してすごいなと思いました。

お義姉さんはとてもきれいな人でした。ボーイッシュな私とは正反対。お人形さんみたいな素敵な人であこがれちゃいます。

わたしも、あんな風になりたいな。そう思いました。
でも、わたしには無理。オトコオンナなんだから。女の子っぽい事してたらオカマになっちゃうよ~。

お義姉さんは、お兄ちゃんが家に居ない時は、わたしに気を遣ってくれます。

「ねえ、由佳里ちゃん?かわいいな髪飾りとかつけてみない?」
「ええ~、いいですぅ。似合わないから~」
「だめよ~。女の子なんだから、一生女の子を楽しまなくちゃ損よ!?」
「だってぇ。自信ないんだもん~」
「大丈夫。パチンととめて、ハイできあがり。うん、かわいいかわいい」

お義姉ちゃんはわたしを女の子としてあつかってくれる初めての人でした。お父さん、お母さんは娘だと扱ってくれてはいますが、男兄弟の中で結構おおざっぱかつぞんざいにあつかわれているみたいで、女の子然とした扱いはあんまりされませんでした。とはいえ、日に焼けてがりがりで男の子っぽい事ばっかりしている私には似合わないんだと、なかなかおしゃれをするまでには行きませんでした。

「由佳里ちゃん、お義姉ちゃんと走らない?」
「うんっ!走る」
お義姉ちゃんは、毎朝私をさそって、ぐるっと町内を町内を回るランニングを日課にしました。

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お姉さまの初めて争奪戦 乙女地獄変(2)

家庭科実習室。そこは、通常三十名ほどの生徒しかいない場所である。
今、そこにいるのは数十名どころではなく、百数十名といったところか。
「これは、一体……? 」
瑞穂だけではなく事情をよく判っていない家庭科の先生や、話に乗り遅れた一部の生徒は絶句していた。
「私たちにもお姉さまの初めてをいただきたいのですっ! 」
「へ? それは……何の事ですか……」
瑞穂は、何が何だか判らない状態に混乱しかかっていた。
「お姉さまっ! 」
「何ですの? お姉さまの初めて。と言うのは」
紫苑が助け船を出す。しかし、今のままでは泥の船状態ですよ。瑞穂は思っていた。。
「お姉さまが初めて調理実習をなさると言うことで、その試食をさせていただきたいのです」
「ここにいる全員に食べさせるとなると、一体どれだけの量を作らなくてはならないのかわかりませんわね」
「紫苑さぁん。そんな他人事みたいな……」
「あら、瑞穂さん。私ではなくて瑞穂さんの事ですから当然ですわ」
そう言うと紫苑は、にこやかに微笑んだ。華麗に助け船は轟沈した。

「お、お姉さまっ! 」
生徒会長が騒ぎを聞きつけて登場した。
「貴子……さん」
「こ、これは一体何事ですかっ! 各人ホームルームへ戻りなさい」
そう、威厳を持って警告を発した。
「生徒会長。会長はお姉さまの手料理を食べてみたいとは思われないのですか!?」
「え。お……お姉さまの手料理……。ぴゅ。ぴゅるる。ぴゅるるるるー。ばたっ」
何か愉快な効果音を出しながら、貴子は大量の鼻血を出しながら倒れた。
「か、かいちょおおおおおおお」
貴子の金魚のフン1号の君枝が、倒れている貴子を揺さぶった。
「私としたことが……」
貴子は薄れ行く意識の中。心の中で地団駄を踏んだ。

それをよそ目にクラスメイトは瑞穂誘致合戦を繰り広げている。
オリンピックの誘致合戦並に、いやそれ以上の勢いで瑞穂の気を引こうとしている。

「お姉さま。こちらの班にいらしてください♪」
「いえいえ、私たちの方へ♪」
「あらあら。こちらは、料理の達人が揃っていましてよ♪」
「こちらへ♪」
「こちらへ♪」
だんだん、収拾がつかなくなっていった。

「ふっ。あなたがた……瑞穂っちは私たちが引き受けます……」
ぬうううっと瑞穂の前に下から沸いて出たのは、一目どころか二目も三目も置かれている小鳥遊圭であった。どこから出てきたんだろうと瑞穂がいぶかるよりも前に、すっと脇から出てきたのは、高根美智子と十条紫苑。この三枚ブロックは鉄壁すぎるわっ!くうぅ。と歯ぎしりをした少女が何人いたことか。

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お姉さまの初めて争奪戦 乙女地獄変(1)

『お姉さまの初めてがいただけるのですって!? 』
 この噂で恵泉女学院内は完全に浮き足立っていた。
事の起こりは三年A組におけるたわいのない会話だった。

「瑞穂さんはお料理をしたことが無いというのですか? 」
「ええ、父様の命で厨房には入ってはならぬ。と言われてまして、ずっと料理をする機会がありませんでした」
「まあ。箱入り娘極まれりといった感じなのですね」
「あは…あはは、紫苑さん? それは判って言ってらっしゃるのですか? 」
「うふふ。あら、そう言えば以前の学校でも家庭科の授業はありませんでしたの? 」
「ええ、開正は進学校だったので家庭科の授業などは、他の科目に振り替えられてしまっていたのです。テレビでも取り上げてられていましたよ」
「そうしますと、これが瑞穂さんの初体験というわけですね」
「ええ、だからどうしようかと考えあぐねているところなんですよ」

それを聞いていたクラスメイト達は、『お姉さまと同じ班になれば、初めての手料理が食べられる! 』と舞い上がってしまった。教室移動の合間やお昼の食堂やクラブ活動でどうしたら同じ班に、いや同じ班が無理ならどうしたら手料理が入手できるか相談を始めた。さらにその相談を聞きつけた他のクラスの生徒や下級生達の間にも爆発的に話は広がっていったのだ。

 ***

ここは恵泉のとある部屋。そう、裸電球が素敵な謎の部屋。

「同志諸君! 早速お集まりいただきありがとう。さて、現在我が校では宮小路瑞穂嬢の初めて作った料理をどうやったら食べる事ができるか喧しい状況であーる。そこでだ、我々が楽しむためにどうしたらいいかを考えていこうと思っている」
ぱちぱちぱち。

こうして陰謀は放たれたのである。

***

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処女はお姉さまに恋してる THE MOVIE 第3回

「厳島貴子さん達の事ですね。一番高い場所にいるから天上人なのかしら」
「まあ、それもありますけど近寄りがたいエリートという意味もあるみたいですよ。もともとは宮殿にいる殿上人が変化した言葉らしいわ」

緋紗子はクスリと笑いながら言った。クラスメイトはそんな事おかまいなしに、質問を次々と投げかけてくる。
「えっと、宮小路さま~。3サイズ教えてください~」
「彼氏居るんですか~?」
「好きなタイプはどんな男性ですか~」
「ひ…緋紗子先生?コレ、芸能人への質問コーナーかなにかですか?」
「まあ、基本的に女の子は噂好きだし、特に有閑階級な人は暇だからゴシップが大好きなのよね。あきらめて質問に答えてあげて」
緋紗子はくすくす笑いながら、先ほどまですっかり忘れていた有閑階級の特性を思い出して瑞穂に語った。

「ひぃ。…えっと、3サイズですがあ…87-57-89です。身長は173センチです。って恥ずかしいのですが…」
「カップサイズは何でしょう?」
「えっと…び…Bです。すみません」
何故か謝ってしまう瑞穂。
「体重は~?」
「ええと49キロです」
「好みのタイプは?」
「誠実で、王子様みたいに気高い志がある人です」
「きゃ~!」
王子様という単語に反応する女生徒達。
「宮小路さま自身が王子様よね~」
そうささやきあう。
「すみません。もう恥ずかしさでいっぱいなので、勘弁してくださいませんか?」
「彼氏はいるんですかぁ」
「い…いませんっ!」
瑞穂は顔が真っ赤になっている。
「きゃ~。かわいい~」
黄色い声が上がる。
「はいはい、そんなに騒いでいると宮小路さんが困ってるじゃない。はいっ。そろそろおしまい。じゃあ宮小路さん、そこの空いている席に座ってね」
「はい。先生」
教室の後ろの席に座ると、隣の瑞穂と同じくらいの背丈に見える女の子が声をかけてきた。
「わたくし、十条紫苑と申します。同じくらいの背格好の女のコでとっても嬉しいですわ。仲良くして下さいね」
そういうと、紫苑はにっこりと笑った。
瑞穂が一瞥すると、身長は瑞穂とほぼ同じ173センチくらいはあるだろう。濡れ羽色といった漆黒のロングヘアが目を引く。古風なイメージの女の子であった。

当然と言えば当然なのだが緋紗子の授業は徹頭徹尾浮ついた雰囲気で散々であった。

「ホントにもう、この学院の生徒ときたら世界最高峰の学府であるという自覚が足りないわね」
生徒会長は3-Aの狂乱状態の声が自分のクラスにまで届いてきたことに憂慮した。
しかし、そんな憂慮はほんの序の口であった事を後々思い知るはめになるとは、この時の貴子には思いもよらなかったのである。
宮小路瑞穂の噂は瞬く間に広まっていった。その伝搬には御門まりやと厳島貴子との一戦が大いに関係していたからである。だが現在の院内の主な話題は、御門まりやと厳島貴子の一騎打ちの話ではなく、宮小路瑞穂が、生徒会に入り天上人になるかどうかであった。

「はぁ~。まりや、この学校どうなってんのよ?みんなおかしいよ。」昼休みになり昼食を取るためと言って休憩時間毎の質問攻めからほうほうの体で、やっと食堂に逃げ出してくると、瑞穂はぐったりとしてサンドウィッチを見つめながらため息をついた。
「まあ、瑞穂ちゃんは世間一般の普通の共学に通ってたもんね。ここはお嬢様学校。普通の学校とは違うわさ」
「でも、朝の生徒会長といい、担任教師といい、クラスメイトといいもうめちゃくちゃだわ」
「まあまあ、ぼやきなさんなって、瑞穂ちゃんあんた目的があってここに来たんでしょ。そのくらい我慢しようよ」
「ま、まりや!目的の事は誰にも言ってないでしょうね。どこから漏れるか判らないんだからね」
瑞穂は辺りを見回してまりやにささやく。

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